お酒を飲むとムラムラするのはなぜ?|アルコールと性欲の意外な関係

お酒を飲んだ夜。

普段ならそれほど気にならない相手なのに、なんとなく魅力的に見える。

恋人と飲んでいれば、いつもより近くに座りたくなる。

家で一人で飲んでいたら、急に誰かに会いたくなる。

そして、

「なんか今日はムラムラするな……」

となる。

経験のある人もいるんじゃないでしょうか。

では、お酒には性欲を強くする作用があるのでしょうか。

最初に答えてしまうと、「お酒を飲めば性欲そのものが強くなる」と単純には言えません。

むしろ面白いのは、

気持ちは大胆になっているのに、体の性的な反応は逆に鈍くなることがある

というところです。

飲んだらムラムラした。

だからアルコールで性欲が増えた。

そう考えたくなりますが、実際にはもう少しいろいろなことが重なっています。

理性がゆるむ。

緊張が減る。

気分が高揚する。

相手との距離が近く感じる。

普段なら抑えている「触れたい」「甘えたい」という気持ちが出てくる。

そうした変化をまとめて、私たちは「性欲が強くなった」と感じていることがあるようです。

今回は、お酒を飲むとなぜムラムラするのか。

ちょっと不思議な「お酒と性欲」の関係について考えてみます。

目次

お酒で性欲が増えたというより、隠れていた気持ちが出てくる

たとえば、気になる人と二人で飲んでいるとします。

最初は仕事の話。

そのうち昔の恋愛の話になったり、少しプライベートな話になったりする。

一杯、二杯と進んでいく。

最初はテーブルの向かい側に座っていたのに、いつの間にか距離も近くなっている。

普段なら言わないようなことまで話している。

「実は前から、ちょっと気になってたんだよね」

素面なら言わなかったかもしれません。

こういうとき、

「酒を飲んだから好きになった」

というより、

もともとあった気持ちを抑える力が弱くなった

と考えたほうがわかりやすいと思います。

お酒を飲むと、人は判断や抑制が普段と同じようには働きにくくなります。

だから性欲だけではなく、

よくしゃべる。

笑う。

泣く。

怒る。

知らない人と仲良くなる。

そして、好きな人に近づきたくなる。

いろいろなものが表に出てくる。

自分も若い頃を思い返すと、お酒の席で普段より大胆になったことはありました。

当時は、

「酒を飲むと性欲が強くなるんだな」

くらいに思っていましたが、今考えると、性欲だけが突然増えたというより、普段なら頭の中で止めていたものを止めなくなっていたのでしょうね。

「ムラムラする」の中には、性欲以外のものも入っている

ここが結構面白いところです。

「ムラムラする」と言っても、純粋な性的欲求だけとは限りません。

誰かに触れたい。

抱きしめてほしい。

好きな人のそばにいたい。

一人でいたくない。

ちょっと甘えたい。

こういう気持ちも混ざることがあります。

一人で飲んでいたら、昔の恋人にLINEしたくなった。

別れてから何か月も連絡していなかったのに、酔った夜だけ、

「元気?」

と送りたくなる。

送信ボタンの上で指が止まる。

これも、お酒の夜にはありそうな話です。

昼間なら、

「今さら連絡してどうする」

と止められる。

でも夜、一人で飲んでいると、

「まあ、送るくらいいいか」

となる。

翌朝スマホを見て、

「何やってるんだ、俺……」

となるところまでがセットだったりします(笑)。

これを全部「性欲」で片づけると、少し違う気がします。

お酒によって気持ちのブレーキが弱くなり、寂しさや人恋しさまで表に出てくる。

そこに性的な欲求が重なることもある。

だから本人には、

「酔うとムラムラする」

と感じられるのでしょう。

好きな人が、いつもより魅力的に見えることもある

お酒を飲むと変わるのは、自分の気持ちだけではありません。

相手の見え方まで変わることがあります。

普段なら、

「この人、素敵だな」

くらいだった相手が、飲んでいると妙に魅力的に感じる。

目が合う。

笑ってくれる。

少し近くに座る。

それだけでドキッとする。

これはお酒だけの作用というより、その場の雰囲気も大きいでしょう。

夜。

照明の暗い店。

二人で飲んでいる。

普段はしない話をする。

相手も少し酔っている。

昼間のファミレスでコーヒーを飲んでいるときとは、同じ二人でも空気が違います。

お酒を飲む場というのは、そもそも人との距離が縮まりやすい条件がそろっています。

そこにアルコールによる抑制の低下が加わる。

すると、

「今日はこの人に触れたいな」

という気持ちが出てきても、それほど不思議ではありません。

ただし、ここで一つ覚えておきたいことがあります。

その夜ものすごく魅力的に見えた相手が、翌日の昼間にも同じように見えるとは限りません。

これもまた、お酒なんですよね。

「気持ちはムラムラ、でも体は……」ということがある

ここからが、お酒と性欲の少しややこしいところです。

気分は高まっている。

相手にも触れたい。

かなりその気になっている。

ところが、いざとなると、

「あれ?」

男性なら、思ったように勃起しない。

勃起しても維持しにくい。

女性でも、身体的な性的反応が気持ちについてこないことがあります。

飲みすぎれば眠くなったり、感覚そのものが鈍くなったりすることもあります。

つまり、

頭ではその気なのに、体は酔っぱらっている。

こんなことが起こり得ます。

若い頃なら、

「気合いが足りないのか?」

なんて思ったかもしれません。

気合いの問題ではありません(笑)。

アルコールの量が増えれば、神経や血流など身体側にも影響が出ます。

ですから、

「お酒を飲むとムラムラする」

と、

「お酒を飲むと性的な機能が高まる」

は別の話です。

むしろ飲みすぎれば、後者にはマイナスになることがあります。

ここは意外と勘違いしやすいところだと思います。

少しのお酒で大胆になる人と、眠くなる人がいる

もちろん、全員がお酒を飲んだらムラムラするわけではありません。

飲むと陽気になる人。

しゃべり続ける人。

泣き出す人。

すぐ寝る人。

自分の若い頃を思い出しても、本当にいろいろいました。

性欲についても同じです。

少し飲むことで緊張がほどけて、恋人との時間を楽しみやすくなる人もいるでしょう。

逆に、

「お酒を飲んだらSEXどころじゃない。眠い」

という人も当然います。

体質も違いますし、その日の疲れ方も違います。

誰と飲んでいるかでも違う。

恋人と飲んでいるのか。

友人たちと騒いでいるのか。

一人なのか。

同じ人でも状況によって変わるでしょう。

だから、

「アルコールを何杯飲めば性欲が上がる」

というような話ではありません。

人間の性欲は、そんなにきれいなスイッチではないんですよね。

お酒を飲むと「寂しい」が「会いたい」に変わる夜もある

少し話はそれますが、Search Consoleを見ていると「酔うと寂しくなる」と検索している人もいました。

これ、なんとなくわかります。

楽しく飲んでいる間はいい。

店を出る。

友人と別れる。

一人で電車に乗る。

家に帰る。

さっきまでにぎやかだった分、部屋が妙に静かに感じる。

そんな夜にスマホを見る。

恋人がいれば、

「会いたいな」

と思う。

恋人がいなければ、昔好きだった人を思い出すこともある。

その「誰かに会いたい」という気持ちと性的な欲求は、ときどき近いところにあります。

人肌が恋しい。

誰かのそばにいたい。

抱きしめたい。

抱きしめられたい。

そこから性欲につながることもある。

だから「酔うとムラムラする」の正体を考えるとき、体だけ見てもわからないことがあります。

その人は本当にSEXがしたいのか。それとも、誰かのぬくもりが欲しいのか。

本人にも区別できない夜があるのかもしれません。

お酒を飲んだときの「好き」は本物なのか

これも気になるところです。

お酒を飲んだ勢いで、

「好き」

と言われた。

キスされた。

急に距離が近くなった。

翌日、

「あれは本気だったの?」

と思いますよね。

難しい質問です。

酔っていたから全部嘘、とも言えません。

普段抑えていた好意が出た可能性もあります。

でも逆に、

「酔ったときに言ったのだから本心だ」

とも限りません。

その場の高揚感や寂しさで、人との距離を縮めたくなることもあるからです。

自分なら、酔っているときの言葉より、

素面に戻った次の日、その人がどう接してくるか

を見ます。

昨日と同じ気持ちで話してくれるのか。

覚えているのに知らないふりをするのか。

距離を縮めようとするのか。

酔った夜より、翌日のほうがその人の気持ちが見えることもあります。

恋愛では、夜の勢いより翌朝の態度のほうが大事だったりするんですよね。

お酒は二人の距離を縮めることもある。でも判断まで預けない

ここまで読むと、

「じゃあ好きな人とは飲まないほうがいいの?」

となるかもしれません。

そんなことを言うつもりはありません。

好きな人と飲むお酒は楽しいです。

普段言えないことを話せたり、緊張がほどけたりして、二人の距離が近づくこともあるでしょう。

自分も、お酒のある時間そのものを悪いものだとは思いません。

ただ、

酔って大胆になった自分と、素面の自分が同じ判断をするとは限らない。

ここだけは忘れないほうがいいと思います。

特に性的なことについては、相手が酔っているから積極的に見える、というだけで意思を決めつけないことです。

こちらもかなり酔っているなら、大事な判断は翌日に回していい。

楽しい夜だった。

もう少し一緒にいたい。

それでも、

「続きはまた今度」

という夜があっていいと思います。

むしろ翌日になっても、

「やっぱり会いたい」

と思えるなら、そのほうが気持ちはわかりやすいでしょう。

まとめ|お酒でムラムラするのは「性欲が増えた」だけではない

お酒を飲むとなぜムラムラするのか。

答えは一つではありません。

理性や緊張がゆるむ。

普段抑えている好意が表に出る。

気分が高揚する。

相手との距離が近く感じる。

寂しくなって誰かを求める。

そこに性欲が重なることもある。

だから、

「アルコールが性欲を作る」というより、普段は奥にある気持ちが表へ出やすくなる

と考えるほうが近いのだと思います。

一方で、飲みすぎれば身体の性的な反応は鈍くなることがあります。

ここが、お酒と性欲の面白いところです。

気持ちは前へ行く。

でも体はついてこない。

そんなこともある。

そして、酔った夜に誰かを求めたからといって、そのすべてが恋愛とも限りません。

性欲だったのか。

寂しかったのか。

本当にその人が好きだったのか。

たぶん人間の気持ちは、そこまできれいには分けられません。

お酒は、その混ざったものを少し表に出しやすくする。

自分はそんなふうに考えています。

運営者のメッセージ

若い頃は、お酒を飲んで気持ちが大きくなると、それが本当の自分のように感じることがありました。

普段できないことができる。

言えないことが言える。

好きな人にも近づける。

だから、お酒が背中を押してくれているように感じるんですよね。

でも61歳になって思うのは、酔った自分だけが本当の自分でもなければ、素面の自分だけが本当の自分でもないということです。

どちらも自分なんでしょう。

ただ、大事なことを決めるなら、やっぱり素面の自分にも一度聞いてみたほうがいい。

酔った夜に、

「この人に会いたい」

と思った。

そして翌朝になっても、

「やっぱり会いたいな」

と思った。

その気持ちなら、ちょっと信用してもいいのかもしれませんね。

お酒によって理性のブレーキが弱くなると、普段なら選ばない相手や関係に踏み込んでしまうこともあります。

アルコールが恋愛の判断に与える影響については、こちらの記事で詳しく考えています。

▶ お酒が招く危険な恋愛|酔いによって判断が変わる理由


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