恋愛と性欲は別物なのか|心理学・脳科学、そして61歳になって思うこと

「恋愛しているから性欲がある。」
「性欲があるなら、それは恋愛だ。」

若い頃の私は、そんなふうに考えていました。

でも61歳になった今、振り返ってみると、この二つは似ているようで、まったく違うものだと感じています。

人を好きになることと、その人を抱きたいと思うこと。

重なることもありますが、重ならないこともあります。

だから恋愛は難しいし、夫婦関係も複雑になるのでしょう。

心理学や脳科学でも、この二つは別々の仕組みで生まれる感情だと考えられています。

この記事では、

  • 恋愛感情とは何か
  • 性欲とは何か
  • なぜ一致しないことがあるのか
  • 長く一緒にいる夫婦は何が変わるのか

について、心理学・脳科学、そして61歳になった私自身の考えも交えながらお話しします。


目次

恋愛感情とは「この人と一緒にいたい」という欲求

恋愛感情とは、特定の相手に対して

「もっと知りたい」

「もっと一緒にいたい」

「笑っていてほしい」

と思う気持ちです。

心理学では、人との絆を作るための感情と考えられています。

恋をすると、仕事中でも相手のことを考えてしまう。

LINEが来るだけで嬉しい。

会える日を楽しみにする。

誰でも経験があると思います。

これは脳の中でドーパミンが大量に分泌されるためです。

ドーパミンは

  • ワクワク
  • 期待
  • ご褒美

を感じる神経伝達物質です。

さらに関係が深まると、

オキシトシン

バソプレシン

といったホルモンが働き始めます。

これらは安心感や信頼感を育てる働きがあります。

つまり恋愛とは、

「興奮」

だけではなく

「安心」

へ変化していく感情なのです。


性欲とは「触れたい」という本能

一方の性欲は少し違います。

こちらは生物として持っている本能です。

人類が子孫を残すために備わった欲求でもあります。

性欲には

テストステロン

というホルモンが深く関係しています。

男性のほうが量は多いですが、女性にも存在します。

このホルモンは

  • 性欲
  • 行動力
  • 闘争心
  • チャレンジ精神

にも関係しています。

つまり、

性欲は「愛しているから起こる」のではなく、

身体の仕組みとして自然に起こる欲求でもあるのです。

男性と女性で性欲が違うのはなぜ?脳と心理学から解説


恋愛と性欲は一致しないことがある

ここが一番誤解されやすいところです。

恋愛しているから性欲がある。

性欲があるから恋愛している。

実際はそんな単純ではありません。

例えば、

恋人のことは大好き。

でも今日は性欲が湧かない。

これは普通です。

逆に、

恋愛感情はない。

でも性的魅力は感じる。

これも人間には起こります。

心理学では、

恋愛は「絆」

性欲は「本能」

として別々に考えられることが多いのです。

男性が急に冷める理由|恋愛心理と本能を解説


61歳になって感じる「恋愛」と「性欲」の変化

ここからは私自身の話です。

61歳になって思うのは、

若い頃ほど恋愛と性欲は一致しなくなったということです。

若い頃は、

好き=抱きたい

だった気がします。

でも今は違います。

一緒にご飯を食べる時間。

何気ない会話。

隣でテレビを見る時間。

そういうものが、とても心地よく感じます。

もちろん性欲がなくなったわけではありません。

私は以前の記事でも書いていますが、性欲そのものを悪いものだとは思っていません。

人間が持つ自然な欲求だからです。

ただ、

恋愛と性欲の比重は年齢とともに変わっていく。

これは間違いなく感じています。

女性が急に冷める理由|恋愛心理と安心感の関係


男女で感じ方が違う理由

もちろん個人差はあります。

しかし多くの研究では、

男性は視覚刺激から性欲が生まれやすい

女性は安心感から性欲が育ちやすい

という傾向があります。

だから男性は

「セックスしたい」

と思うことで愛情を確認しようとします。

一方で女性は

「大切にされている」

「理解されている」

と感じて初めて身体を許したいと思うことがあります。

ここにすれ違いが生まれます。

男性は

「愛しているから求めている」

女性は

「愛されているから応えたい」

順番が違うのです。


長く続く夫婦ほど「恋愛」は形を変える

結婚生活が長くなると、

恋愛初期のドキドキは少しずつ減ります。

これを見て

「もう愛情がなくなった」

と思う人もいます。

しかし脳科学では、

これは自然な変化です。

興奮は落ち着き、

安心へ変わる。

恋愛から愛情へ変わる。

だから昔ほどドキドキしなくても、

それは関係が壊れたわけではありません。

むしろ信頼が深まった証拠かもしれません。

体の関係と愛情の違いとは|セックスと感情の心理学


恋愛と性欲のバランスが難しい理由

恋愛だけでは夫婦は続きません。

性欲だけでも続きません。

この二つは車の両輪のようなものです。

どちらか一方だけでは、

少しずつ不満が積み重なります。

だからこそ、

相手はどう感じているのか。

何を求めているのか。

言葉にして伝え合うことが大切になります。


まとめ

恋愛と性欲は似ていますが、同じものではありません。

  • 恋愛は「心が近づきたい」という感情
  • 性欲は「身体が求める」という本能

この二つは重なることもあれば、別々に動くこともあります。

61歳になった今、私が思うのは、恋愛とは「好き」という気持ちだけではなく、「安心して隣にいられること」なのではないかということです。

若い頃は情熱が恋愛だと思っていました。

でも年齢を重ねると、静かな時間を共有できることも、立派な愛情だと感じるようになりました。

恋愛と性欲の違いを理解すると、「相手はなぜこう考えるのだろう」という疑問が少し減ります。

もしパートナーとのすれ違いに悩んでいるなら、「愛情」と「性欲」を同じものとして考えていないか、一度立ち止まって見つめ直してみるのも一つの方法かもしれません。

快楽の追求シリーズ 第1部

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