性欲は本能なのか、それとも学習なのか
前回の記事では、人はなぜ快楽を求めるのかについて考えてみました。
食欲や睡眠欲と同じように、性欲も人間に備わった自然な欲求ではないか、という話でした。
では、その性欲はどこから生まれるのでしょうか。
生まれつき持っている本能なのでしょうか。
それとも経験や環境によって作られていくものなのでしょうか。
今回はそんな疑問について考えてみたいと思います。
性欲は間違いなく本能の一部
まず私自身は、性欲は本能だと思っています。
もし人間に性欲がなかったら、子孫は残せません。
人類どころか、生き物の多くは今ほど繁栄していなかったでしょう。
そう考えると性欲は、生き物が種を残すために備えた重要な仕組みと言えそうです。
若い頃、異性を見てドキッとした経験がある人は多いと思います。
誰かを好きになろうとして好きになるわけではありません。
気が付いたら惹かれている。
これは理性よりも本能に近いものなのかもしれません。
しかし本能だけでは説明できない
一方で、本能だけでは説明できないこともあります。
例えば、好きになるタイプです。
背が高い人が好きな人もいます。
優しい人が好きな人もいます。
知的な人に惹かれる人もいます。
また、年齢を重ねるにつれて好みが変わることもあります。
若い頃は見た目ばかり気になっていたのに、今は安心感を重視するようになった。
そんな人も少なくないでしょう。
私自身も若い頃と今では、異性を見る視点がかなり変わったように感じます。
これは本能というより、経験による学習の影響ではないでしょうか。
環境は性欲に大きな影響を与える
人間は社会の中で生きています。
育った家庭。
学校。
友人関係。
恋愛経験。
結婚生活。
こうした環境は、私たちの価値観を少しずつ作っていきます。
性に対する考え方も同じです。
性欲を自然なものだと考える人もいます。
恥ずかしいものだと感じる人もいます。
積極的に楽しむ人もいます。
できれば避けたいと思う人もいます。
どれが正しいという話ではありません。
環境によって考え方が変わるのは自然なことだと思います。
性欲の強さにも個人差がある
世の中には性欲が強い人もいます。
そうでもない人もいます。
ほとんど興味を持たない人もいます。
私は長年生きてきて思うのですが、この差は想像以上に大きいように感じます。
だからこそ、自分の基準を相手に当てはめるのは難しいのかもしれません。
自分にとって当たり前のことが、相手にとっては全く当たり前ではない。
夫婦関係や恋愛関係で起きるすれ違いの一部は、ここから生まれているような気がします。
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性欲は本能と学習の両方でできている
結局のところ、
「性欲は本能なのか」
という問いに対する私の答えは、
「本能でもあり、学習でもある」
です。
異性に惹かれる。
触れたいと思う。
性的な快感を求める。
これは本能の部分が大きいでしょう。
しかし、
どんな人を好きになるのか。
どんな関係を望むのか。
どこまでを幸せと感じるのか。
こうした部分には経験や環境が深く関わっているように思います。
年齢を重ねて見えてきたこと
61歳を超えた今、若い頃よりも強く感じることがあります。
それは、人の性欲は思った以上に多様だということです。
一人の相手だけを愛する人もいます。
複数の人に魅力を感じる人もいます。
恋愛を重視する人もいます。
性的なつながりを重視する人もいます。
どれが正解ということではなく、それぞれの価値観があるのでしょう。
だから私は、性欲そのものを否定するよりも、
「なぜ自分はそう感じるのか」
を考えることの方が大切だと思っています。
まとめ
性欲は本能なのでしょうか。
私は本能だと思います。
ただし、それだけでは説明できません。
人は経験し、学び、傷つき、成長しながら性の価値観を作っていきます。
つまり性欲は、本能と学習が重なり合ってできているのではないでしょうか。
次回は、
「セックスが好きな人はおかしいのか」
という少し踏み込んだテーマについて考えてみたいと思います。
性欲が強いこと。
セックスが好きなこと。
それは本当に特別なことなのでしょうか。
皆さんはどう思いますか。
