―― 欲求が「重荷」に変わるとき ――
年齢を重ねても性欲がある人の多くは、
実はとても慎重で、周囲への配慮を欠いていません。
むしろ、
「自分の欲で相手を困らせてはいけない」
という思いを強く持っています。
目次
温度差が生まれた瞬間から、抑圧は始まる
パートナーとの間に、性欲の温度差が生まれると、
性欲がある側は次第にこんな感覚を抱きます。
- 自分だけが欲しがっている
- 相手はもう必要としていない
- 迷惑なのではないか
この時点で、欲求は「自然なもの」から
「遠慮すべきもの」へと意味が変わります。
性欲は、罪悪感と結びつきやすい
とくに中高年になると、性欲は次の感情と結びつきやすくなります。
- 年齢への引け目
- 相手への申し訳なさ
- 自分への否定感
その結果、
「言わない方がいい」
「我慢するのが大人だ」
という選択を重ねていきます。
抑え込まれた欲求は、形を変えて残る
心理学では、抑圧された欲求は消えないと考えられています。
ただ、表に出ない代わりに、別の形で現れます。
- 理由の分からないイライラ
- 距離感の拡大
- 会話の減少
- 自己否定
性欲の問題が、
いつの間にか「心の距離」の問題に変わっていくのは、このためです。
「求める側」が悪者になりやすい構造
性の話題では、無意識のうちに
「求めない側=正しい」
「求める側=問題がある」
という構図が生まれやすくなります。
しかし、欲求の有無に善悪はありません。
問題なのは、話せないまま時間が過ぎることです。
