体位を変えれば、もっと気持ちよくなるのか。
これはSEXについて考えたことがある人なら、一度くらい気になったことがあるんじゃないでしょうか。
ネットで調べれば「おすすめの体位」もたくさん出てきます。
でも、実際のところはどうなのか。
先に自分の考えを書いてしまうと、体位を変えることで快感が変わることはある。ただし、「この体位なら誰でも気持ちいい」というものではないと思っています。
考えてみれば当然なんですよね。
身長も違う。
体格も違う。
体の柔らかさも違えば、感じやすい場所だって違います。
男性器と女性器の形にも個人差があります。
しかもSEXは、体だけでやっているわけではありません。
今日はものすごく相手を求めている日もあれば、仕事のことが頭から離れない日もある。同じ二人でも、その日によって違います。
61歳になった今、自分自身の体についても、若い頃とまったく同じではないと感じます。
昔なら気にならなかった姿勢がちょっときつかったり(笑)。
逆に、若い頃より急がなくなったことで気づいたこともあります。
体位には「正解」があるというより、二人に合う形を探していくものなのかもしれません。
体位を変えると、なぜ感じ方まで変わるのか
これは難しく考えなくても、体の位置が変われば触れ方も変わるからです。
角度が変わる。
体の密着する場所が変わる。
どちらが動きやすいかも変わります。
同じ二人が同じ日にSEXをしていても、姿勢が変わっただけで「さっきと全然違う」と感じることはあり得ます。
だから、今まであまり快感を得られなかった人が、姿勢を少し変えたことで感じやすくなることはあるでしょう。
ただ、ここで「それなら気持ちいい体位を探せば解決だ」となると、少し違うんですよね。
人の体は機械ではありません。
この角度で、この位置を刺激すれば、必ずこの反応が出る。
そんな単純なものではないでしょう。
たとえば、体格差がある二人なら、一般的には気持ちいいと言われている姿勢が窮屈なこともあります。
腰や膝に負担がかかれば、快感どころではありません。
特に自分くらいの年齢になると、この「無理がない」というのは結構大事です。
若い頃なら多少無茶な姿勢でも勢いで何とかなった。
今やったら翌朝、別の意味で体に残りそうです(笑)。
だから「人気の体位」より、
自分たちの体に無理がなくて、気持ちよくいられる姿勢か。
こちらを見たほうが現実的だと思います。
気持ちいいはずなのに、なぜ気持ちよくないのか
SEXには少し厄介なところがあります。
「これは気持ちいいはずだ」
と思えば思うほど、気持ちよくなくなることがあるんですよね。
相手が、
「どう? いい?」
と何度も確認してくる。
こちらも、
「せっかくやってくれているんだから、気持ちいいと言わなきゃ」
と思う。
そうなると、もう自分の感覚より相手の期待を気にしています。
これは男女どちらにもあるんじゃないでしょうか。
自分も若い頃は、「相手を満足させなければ」という意識が今よりずっと強かったと思います。
男には妙なところがありますからね。
SEXまで成績表みたいに考えてしまう。
長くできたほうがいい。
相手を何度も気持ちよくさせたほうがいい。
いろいろな体位ができたほうがいい。
でも、それを考え始めると、相手を見るより自分の「出来」を気にするようになります。
たぶん、これは逆なんですよね。
体位を工夫する本来の目的は、技を増やすことではありません。
「こっちはどうだろう」
「これは少しきついな」
「さっきのほうがいいかも」
そんなふうに二人で探せばいい。
合わなかったら戻せばいいんです。
SEXですから、採点する人はいません。
「相手に聞く」のは、意外と難しい
「相手がどう感じているか確認しましょう」
文章にすると簡単です。
でも実際のSEXの最中に、
「現在の快感を10段階で評価してください」
なんて聞く人はいませんよね。
コミュニケーションというと、どうしても「話し合いましょう」という立派な話になってしまいます。
自分は、そんな大げさなものではないと思っています。
少し位置を変えたときに相手の反応を見る。
動きにくそうならやめる。
相手から「こっちのほうがいい」と言われたら、その言葉を変に否定しない。
それくらいでも十分でしょう。
逆に厄介なのは、自分が気持ちいいと相手も気持ちいいと思ってしまうことです。
二人でしているのだから感覚も共有しているような気になりますが、実際には別々の体です。
こちらには最高でも、向こうにはそうでもない。
その逆もあります。
ここを「相性が悪い」と考える必要もないでしょう。
むしろ、
「ここは違うんだな」
とわかること自体が、二人のSEXを知っていくことなのだと思います。
長く付き合っている相手でも、全部わかっているとは限りません。
年齢によっても変わりますし、体調でも違います。
昨日よかったものが、今日はそれほどでもない。
人間の体なんて、案外そんなものです。
体位より先に考えたほうがいいこともある
もし体位をいろいろ変えても「どうも気持ちよくない」と感じているなら、体位以外にも目を向けたほうがいいかもしれません。
疲れていないか。
焦っていないか。
痛みや違和感はないか。
相手に遠慮していないか。
そもそも今日はSEXをしたい気分なのか。
ここは結構大きいと思います。
体が疲れているのに、「この体位なら気持ちよくなるはず」と姿勢ばかり変えても、なかなかうまくいかないでしょう。
それより今日は抱き合って寝たほうがいい、なんて日もあります。
これも若い頃の自分には、あまりなかった発想かもしれません。
SEXを始めたら、最後までやるものだと思っていましたから。
でも本当は、途中でやめたっていい。
今日は違うな、と思えばそれでもいい。
体位を工夫することは、快感を高める一つの方法です。
でも、それを「成功させるための方法」にしてしまうと、途端に苦しくなる気がします。
年齢が変われば「気持ちいい体位」も変わっていい
これは61歳の自分だから書いておきたいところです。
SEXの好みは、ずっと同じではありません。
若い頃に好きだったものが、今も一番とは限らない。
体力も変わります。
関節の動きだって変わる。
男性なら勃起の状態が若い頃とは違うこともあるでしょうし、女性にも年齢による体の変化があります。
だから、
「昔はこれでよかったのに」
と考えすぎないほうがいいと思います。
体が変わったなら、SEXも変わっていい。
むしろ、その時の二人に合った方法を探し直せばいいんです。
これは年齢だけではありません。
相手が変われば、同じ人でも感じ方が変わることがあります。
前の恋人とは好きだった体位が、今の相手とはしっくりこない。
そんなこともあるでしょう。
それを比較して、
「前の人のほうが相性が良かったのかな」
とすぐに考えなくてもいい。
二人の体格や動き方が違うのだから、合う形が違って当然です。
考えてみると、SEXの相性というのも最初から決められているものではないのかもしれませんね。
二人で知っていく部分がかなりあります。
体位を増やすより「二人の定番」があってもいい
SEXの記事を読んでいると、とにかく新しいことを試したほうがいいような気分になることがあります。
マンネリを防ぐために新しい体位。
刺激を高めるために別の体位。
でも、自分は毎回新しいことをする必要なんてないと思っています。
二人とも好きな体位が一つあるなら、それはかなりいいことです。
「また同じ」ではなく、
「これが二人には合っている」
とも言えます。
食事だってそうですよね。
毎日違う料理を食べなければ幸せになれないわけではありません。
好きなものは何度食べても好きです。
SEXも、少し似たところがあるんじゃないでしょうか。
もちろん、ときどき変えてみるのは面白い。
そこで、
「あ、これはいいね」
となれば新しい選択肢が増えます。
「これは違うな」
なら笑って戻ればいい。
そのくらいの気楽さがあったほうが、むしろ二人とも自分の感覚を素直に言える気がします。
まとめ|正解の体位を探すより、二人に合う形を探す
体位を工夫することで、快感が変わることはあります。
姿勢が変われば、体の角度や触れ方、動きやすさも変わるからです。
だから、
「今まであまり気持ちよくなかったから、自分は感じにくいんだ」
と決めつける前に、少し姿勢を変えてみるのは一つの方法でしょう。
ただし、体位だけですべてが決まるわけでもありません。
その日の体調もある。
相手との関係もある。
緊張する日もあれば、妙に気持ちが乗る日もあります。
人間ですからね。
だから「最高の体位」を探すというより、
今日の二人が無理なく気持ちよくいられる形を探す。
自分はそのくらいでいいと思っています。
合わなかったら変える。
疲れたらやめる。
良かったら、また次もやってみる。
それで十分です。
SEXは本来、誰かに評価してもらうものではありません。
二人が心地よかったなら、それがその二人にとっての正解なんじゃないでしょうか。
運営者のメッセージ
若い頃の自分は、SEXにも「うまい・下手」があると思っていました。
もちろん経験によってわかることはあります。
でも61歳になってみると、それだけでもないなと思います。
知識をたくさん持っていることより、目の前の相手がどう感じているかに気づけること。
そして、自分も無理をしないこと。
案外こちらのほうが大切なのかもしれません。
年齢を重ねれば体も変わります。
相手が変われば、また違います。
だったら、そのたびに二人で探せばいい。
「前はこうだった」にこだわらず、
「今はこれがいいね」
と言える関係。
自分は、そんなSEXのほうが長く楽しめるような気がしています。
