―― 関係が終わっても、心が終わらない理由 ――
不倫は、
多くの場合、いつか終わります。
どちらかが距離を取る
関係が続けられなくなる
現実が追いつく
終わり方はさまざまですが、
「関係が終わった」という事実だけは残ります。
けれど、
関係が終わったからといって、
心まで同時に終わるとは限りません。
不倫のあとに残る感情は、
とても複雑で、言葉にしにくいものです。
不倫の終わりは「喪失体験」でもある
心理学的に見ると、
不倫が終わることは
一種の喪失体験です。
- 人を失う
- 役割を失う
- 期待されていた自分を失う
たとえ関係が秘密であっても、
心の中では確かに
「関係性」が存在していました。
それが突然なくなると、
心は空白を作ります。
残りやすい感情① 罪悪感
不倫後に最も多く残る感情が、
罪悪感です。
- 誰かを裏切ったという思い
- 自分を誇れない感覚
- 「してはいけないことをした」という自己評価
罪悪感は、
反省や倫理意識の表れでもあります。
ただし、
強すぎる罪悪感は
自分を責め続けるループに入りやすくなります。
残りやすい感情② 喪失感と空虚さ
関係が終わったあと、
理由もなく気持ちが沈むことがあります。
- 何かが抜け落ちた感じ
- 日常が色あせたように感じる
- 以前より孤独を強く感じる
これは、
恋愛関係が終わったときに起きる
正常な反応です。
不倫であっても、
脳と心は「関係があった」と認識しています。
残りやすい感情③ 「あの時間は何だったのか」という混乱
不倫が終わったあと、
多くの人が立ち止まる問いがあります。
- あれは本物だったのか
- 自分は何を求めていたのか
- だまされていたのではないか
この問いは、
関係そのものよりも、
自分の選択をどう扱うかという問題です。
答えを急ぐと、
感情はさらに混乱します。
なぜ不倫後の感情は整理しにくいのか
不倫後の感情が厄介なのは、
誰にも話しにくいという点にあります。
- 共感されにくい
- 責められやすい
- 正直に話せない
そのため、
感情が内側に溜まりやすく、
整理されないまま残り続けます。
心理学では、
感情は「言語化されないと留まりやすい」
とされています。
未練が残るのは「弱さ」ではない
不倫が終わっても、
相手を思い出してしまうことがあります。
- もう会わないと決めたのに
- 連絡しないと決めたのに
それでも心が反応してしまう。
これは、
意志の弱さではありません。
恋愛によって作られた
神経回路の名残です。
時間とともに、
少しずつ弱まっていくものです。
不倫後に起きやすい「自己否定」
不倫を経験した人の中には、
自分を厳しく評価してしまう人もいます。
- 自分は信用できない
- 幸せになる資格がない
- もう誰かを大切にできない
けれど、
行動と人格は同一ではありません。
心理学では、
行為=人そのものではない
と考えます。
感情を整理するために大切な視点
不倫後の感情を整理するには、
次の視点が役に立ちます。
- 何に惹かれていたのか
- どんな自分でいたかったのか
- 何が満たされていなかったのか
これは、
後悔するためではなく、
繰り返さないための問いです。
▶ こうした感情を抱えたあと、人はどのように日常や関係を立て直していくのかについて書いた記事があります
「忘れよう」としすぎない
不倫のあと、
早く忘れようとする人ほど、
感情が長引くことがあります。
感情は、
無理に押し込めると、
形を変えて戻ってきます。
- 急な不安
- イライラ
- 無気力
まずは
「残っている感情がある」
と認めることが、整理の始まりです。
ひとりで抱え続けなくていい
不倫後の感情は、
白黒つけにくく、
自分でも扱いづらいものです。
- 誰にも言えない
- でも、考え続けてしまう
- もう前に進みたい
そう感じているなら、
第三者と一緒に整理することで、
心が軽くなることもあります。
▶ 理解はできても、自分のケースになると迷いが残る。
そんな状態について、整理した記事があります。
まとめ
不倫が終わったあとに残る感情は、
矛盾していて、整理しにくいものです。
- 後悔と愛情
- 安心と喪失
- 反省と未練
それらが同時に存在することは、
決して珍しいことではありません。
大切なのは、
その感情をなかったことにせず、
静かに向き合うことです。
