―― すぐに答えを出さなくていい再構築のプロセス ――
不倫が終わったあと、
多くの人が次に考えるのは、
「これからどうすればいいのか」という問いです。
- 何事もなかったように戻るべきか
- 関係を見直すべきか
- そもそも前に進めるのか
けれど実際には、
この問いにすぐ答えを出せる人はほとんどいません。
回復や再構築は、
決断ではなくプロセスとして進んでいくものだからです。
回復は「忘れること」ではありません
不倫のあと、
「早く忘れなければ」
「気持ちを切り替えなければ」
そう自分に言い聞かせる人は多いものです。
しかし心理学では、
強い感情体験は
無理に忘れようとすると長引く
ことが分かっています。
回復とは、
記憶を消すことではありません。
- 出来事をどう位置づけるか
- 自分の人生の中でどう意味づけるか
この整理が進んだとき、
感情は自然に静まっていきます。
「元に戻る」という考え方が苦しさを生む
再構築を考えるとき、
多くの人が無意識に
「元の関係に戻る」ことを目指します。
けれど、
不倫という出来事を経験したあと、
完全に元通りになることはありません。
これは悲観ではなく、
現実的な前提です。
関係は壊れたのではなく、
変化したのです。
回復とは、
元に戻すことではなく、
新しい関係を作り直すことに近いプロセスです。
回復の第一段階|自分の感情を否定しない
回復が始まる最初の段階は、
意外にも「何もしないこと」です。
- 罪悪感
- 後悔
- 安心と寂しさが混ざった感情
これらを
「感じてはいけないもの」と扱わないこと。
心理学的には、
感情は
認められたときに初めて収束に向かう
とされています。
第二段階|「なぜ起きたのか」を静かに振り返る
回復が少し進むと、
次に必要になるのが振り返りです。
ここで重要なのは、
犯人探しをしないこと。
- 誰が悪かったか
- どちらが間違っていたか
ではなく、
- 自分は何に惹かれていたのか
- どんな感覚を求めていたのか
- 日常で何が欠けていたのか
を見ていきます。
これは反省ではなく、
理解のプロセスです。
第三段階|関係を見る前に「自分」を見る
不倫後、多くの人が
「夫婦関係をどうするか」に意識を向けます。
けれど、
心理学的には
その前に必要な段階があります。
それは、
自分自身との関係を立て直すことです。
- 自分は何を大切にしたいのか
- どんな生き方をしていきたいのか
- どこまで無理をしてきたのか
ここが曖昧なままでは、
どんな選択をしても
同じ迷いが繰り返されやすくなります。
再構築は「選択肢の一つ」でしかない
不倫後、
「再構築すべきかどうか」
という問いに縛られる人がいます。
けれど、
再構築は義務ではありません。
- 続ける
- 距離を取る
- 形を変える
どれも、
正解・不正解ではありません。
心理的に健全なのは、
自分の状態に合った選択をすることです。
回復が進んでいるサイン
回復は目に見えにくいですが、
次のような変化が出てきます。
- 感情の波が少し穏やかになる
- 出来事を語れるようになる
- 未来について考えられるようになる
これらは、
心が前に進む準備を始めたサインです。
ひとりで進めなくてもいいプロセス
回復や再構築は、
とても個人的で、繊細なプロセスです。
- 周囲に話しにくい
- 評価されそうで怖い
- 自分でも整理しきれない
そう感じるのは自然なことです。
第三者と一緒に考えることで、
感情を安全に言葉にできる場合もあります。
▶ 理解はできても、自分のケースになると迷いが残る。
そんな状態について、整理した記事があります。どれを選んでも、まだ迷いが残っていると感じている人へ
まとめ
不倫を経験したあと、
すぐに立ち直れる人はいません。
回復とは、
- 忘れることでも
- 急いで決めることでもなく
自分と関係を、少しずつ再定義していく過程です。
時間がかかっても構いません。
立ち止まる時期があっても構いません。
回復は、
静かに進んでいくものです。
