LINEだけで恋愛は続くのか|会えない二人の関係は「恋愛」と呼べる?

出会い系やマッチングアプリで知り合った。

最初はアプリの中で何度か話して、そのうち、

「LINEにしませんか?」

となる。

そこから毎日のようにLINEをするようになった。

朝の「おはよう」から始まって、仕事が終われば「お疲れさま」。

今日あったことを話したり、写真を送ったり、ときにはかなり個人的な話までします。

気づけば、その人からLINEが来るのを待っている。

通知が来るとうれしい。

来ない日は、なんとなく落ち着かない。

たぶん、もう好きなんですよね。

ところが――。

会っていない。

一度もです。

「今度会おうね」という話は何度も出る。

でも仕事が忙しかったり、住んでいる場所が離れていたり、家庭の事情があったり。

中には、会いたい気持ちはあるけれど、実際に会うのが怖い人もいるでしょう。

そんな関係が1か月、3か月、半年と続いていく。

すると、ふと思うんじゃないでしょうか。

これって恋愛なのかな。

今回は、LINEだけで続いている恋愛について考えてみたいと思います。

目次

LINEだけでも、人を好きになることはある

最初に自分の考えを書いておくと、LINEだけでも恋愛感情は生まれると思います。

会っていないから偽物の気持ち、ということではありません。

むしろ文字だからこそ話せることもあります。

対面だったら恥ずかしくて言えない。

まだそれほど親しくない人には話さないような過去のことを、夜のLINEだと不思議と話せてしまう。

「実は昔、こんなことがあってさ」

「それ、誰にも話したことなかった」

そんなやり取りが何度も続けば、距離は縮まります。

相手の顔を毎日見ていなくても、

「今日は忙しいって言ってたけど大丈夫かな」

と考える。

相手が落ち込んでいれば気になる。

うれしいことがあったら、自分も少しうれしい。

これは十分、人を好きになっている状態だと思うんですよね。

恋愛感情というのは、必ずしも隣に座った瞬間から始まるものではありません。

言葉から始まる恋愛があってもおかしくない。

ただ、ここから少し難しくなります。

LINEで好きになった「その人」と、実際のその人は、まだ完全には同じではないからです。

会っていない相手には、自分の想像が入り込む

LINEには、見えないものがたくさんあります。

声がない。

表情がない。

仕草がない。

沈黙の感じもわからない。

どんな歩き方をするのか。

店員さんにどう接するのか。

話していないとき、どんな空気になる人なのか。

そして、実際に目の前に立ったとき、自分がその人をどう感じるのか。

これはLINEではわかりません。

たとえば、

「今日は仕事で疲れた(笑)」

と送られてきたとします。

こちらは優しい表情で笑っている相手を想像するかもしれません。

でも、その表情を実際に見たわけではないんですよね。

LINEでわからない部分を、人は無意識に自分の想像で補います。

しかも好きになればなるほど、たぶん少し良い方向に補ってしまう。

これは相手が嘘をついているという話ではありません。

こちら側も勝手に「その人像」を作っていくということです。

少し話はそれますが、昔の文通にも似たところがあったんじゃないでしょうか。

手紙が届くのを楽しみにして、何度も読み返す。

書かれていない部分まで想像する。

LINEはそれが一日に何度もできる。

だから距離が縮まるのも早いのでしょう。

ただし、心の中の相手が大きくなりすぎると、今度は実際に会うことが怖くなります。

LINEが楽しいほど「会って壊したくない」が出てくる

これは意外とあると思います。

最初の頃なら、

「今度ご飯でも行きましょう」

と気軽に言えた。

ところが3か月も毎日LINEして、お互いにかなり深い話までしてしまった。

すると、初対面なのに初対面ではないような妙な状態になります。

ここで会うのは結構怖い。

写真では好みだったけれど、実物を見て相手ががっかりしたらどうしよう。

話が続かなかったら?

LINEではあんなに話せるのに、会ったら沈黙ばかりだったら?

そして一番怖いのは、

会ったあとLINEが来なくなることです。

今まで毎日あったものがなくなる。

だったら、このままのほうがいい。

そう思ってしまう人がいても不思議ではありません。

「会いたいけど、会いたくない」

矛盾していますが、気持ちとしてはわかります。

LINEの中ではうまくいっているんです。

だから、わざわざ現実に持ってきて壊したくない。

ただ、この状態が長くなると、少しずつ別の苦しさが出てきます。

「おはよう」「おやすみ」が恋人のようなのに、恋人ではない

毎日LINEしている。

悩みも聞いている。

相手の仕事の予定まで知っている。

「おやすみ」を言わないと一日が終わった気がしない。

ここまで来ると、気持ちの上ではかなり恋人に近いでしょう。

でも、現実ではまだ一度も会っていない。

この関係には名前がありません。

これがつらいんですよね。

「私たちって付き合ってるの?」

と聞きたい。

でも聞いたら重いと思われそう。

相手が他の人とも会っているのか気になる。

でも「誰とも会わないで」と言える立場なのかわからない。

返信が遅ければ不安になる。

ところが、

「どうして返信くれなかったの?」

と言えば、

「まだ付き合ってないよね」

となる可能性もあります。

気持ちは恋人。

立場は他人に近い。

このズレが、LINEだけの恋愛を苦しくすることがあります。

しかもLINEというのは、相手がいない時間まで妙に見せてくるんですよね。

既読になった。

でも返信がない。

さっきまで話していたのに突然止まった。

「何してるんだろう」

「誰かといるのかな」

画面を見ても答えはありません。

するとまた想像が始まります。

恋愛って、見えない部分が多いほど想像が働くのかもしれません。

良い方向にも。

悪い方向にもです。

LINEだけの関係が悪いわけではない

では、

「早く会わない関係は意味がない」

のかというと、自分はそうは思いません。

人には事情があります。

遠距離かもしれない。

仕事や介護、子育てなどで時間が作れないこともあるでしょう。

人と会うことそのものに強い緊張を感じる人もいます。

過去の恋愛で傷ついて、慎重になっている人だっている。

だから、

「マッチングアプリで知り合ったら○週間以内に会うべき」

みたいに決めるのも少し違うと思います。

LINEだけの時間が必要な人もいるでしょう。

それに、会えなくても相手とのやり取りに救われることがあります。

仕事で嫌なことがあった夜に、

「今日もお疲れさま」

と届く。

たったそれだけで少し気持ちが軽くなる。

そういう関係を「会っていないから意味がない」と切ってしまう必要はありません。

画面越しでも、人からもらった言葉で救われることはあります。

自分はそこまで否定したくないんですよね。

ただし、問題は別にあります。

自分が本当は何を望んでいるのか。

ここです。

「このままでいい」と「本当は会いたい」は違う

LINEだけで半年続いている。

二人ともそれで満足している。

なら、それも一つの関係でしょう。

ところが、自分は本当は会いたい。

一緒に食事をしたい。

手をつないで歩いてみたい。

目の前で笑う顔を見たい。

恋人として付き合いたい。

それなのに相手は、

「そのうちね」

「今ちょっと忙しくて」

「落ち着いたら会おう」

と言い続ける。

一度や二度なら普通にあるでしょう。

でも何か月経っても具体的な話にならない。

そうなると、「LINEだけでも恋愛は続くのか」という問題ではなくなってきます。

二人が望んでいる関係が同じなのか。

こちらを考えたほうがいい。

片方は「いつか会って恋人になりたい」と思っている。

もう片方は「LINEで話せれば十分」と思っている。

これでは、どちらが悪いわけでもないのに、いつか苦しくなります。

だから一度くらいは、

「私はいつか実際に会ってみたいと思ってるけど、あなたはどう?」

と聞いてもいいと思います。

「いつ会えるの?」

と迫るのとは少し違います。

相手の考えている未来を知るためです。

そこで初めて、二人が同じ方向を見ているのかわかります。

会う約束が何度も消えるなら、少し冷静に見たほうがいい

ここは書いておいたほうがいいでしょう。

会えない事情があることと、会う意思がないことは同じではありません。

本当に仕事が忙しい人もいます。

体調の問題もある。

家庭の事情もあるでしょう。

だから一度予定が合わなかっただけで、

「自分に会う気がないんだ」

と決めつける必要はありません。

ただ、

「来月になったら」

来月になると、

「仕事が落ち着いたら」

その次は、

「もう少し仲良くなってから」

そして半年。

それでも具体的な日程の話は一度も出ない。

こういう場合は、相手の言葉だけではなく行動も見たほうがいいと思います。

会う意思がある人なら、すぐには無理でも、

「今月は難しいけど、来月のこの辺なら」

のように、少しずつ現実の話が出てくることがあります。

逆に、毎回話がぼんやりした未来へ移動していくなら、

「この人は自分と同じ関係を望んでいるのだろうか」

と考えてもいいでしょう。

そしてもう一つ。

出会い系やマッチングアプリから始まった相手なら、実際に会う前にお金を貸したり、投資や副業の話に乗ったりするのは別問題として慎重になったほうがいい。

恋愛感情が強くなると、相手を疑うことに罪悪感を持つ人がいます。

でも、好きになることと、自分を守ることは両立できます。なので

基本的に、投資や副業の話がでたら、その話はあやふやにして、その後フェードアウトすることをお勧めします。

ある程度の信頼関係をつくってから、こうゆう話をしてくる人はいます(経験談です。)(爆)

初めて会う日は「答え合わせ」くらいでいい

長くLINEしてから初めて会うとなると、期待値がものすごく上がります。

「この人が運命の人かもしれない」

くらいまでいっていることもある。

でも最初に会う日は、そこまで背負わせないほうがいいと思います。

昼間にお茶をする。

一時間くらい話してみる。

最初はそれで十分です。

LINEで知っていた人と、目の前にいる人がどう重なるのかを見る。

声を聞く。

笑い方を見る。

沈黙してみる。

そして何より、

自分の体がその人の隣でどう感じるのか。

安心するのか。

少し緊張するけれど、もっと一緒にいたいと思うのか。

それとも、

「あれ?」

となるのか。

「あれ?」でもいいんです。

LINEであれだけ話したんだから好きにならなければ、と義務にする必要はありません。

実際に会って初めてわかる相性があります。

反対に、

「写真より全然いいな」

ということだってあるでしょう。

それも会わなければわかりません。

LINEの恋愛は「偽物」ではない。でも、会う恋愛とは違う

LINEだけで恋愛は継続できるのか。

私の意見としては できます。

ただし、それで二人とも満足しているなら、です。

LINEだけでも人を好きになります。

相手を心配する。

嫉妬もする。

会いたいと思う。

返信一つでうれしくなったり落ち込んだりもする。

その感情まで偽物だとは、自分は思いません。

でも、LINEでわかる相手には限界があります。

一緒に歩いたときの空気。

食事をしたときの居心地。

目が合ったときの感じ。

何も話さない時間。

そういうものは、スタンプではわかりません。

だから、もしあなたが「いつか普通の恋人になりたい」と思っているなら、どこかでLINEの外へ出る必要があります。

怖いでしょう。

会ったら終わるかもしれない。

今まで作ってきた関係が壊れる可能性だってあります。

でも逆に、

会ったことで、

「やっぱりこの人だった」

となる可能性もあります。

そこから初めて始まるものもあるんですよね。

一度も会ったことがない人に嫉妬するのはおかしいのか|LINEだけの関係でも苦しくなる理由

まとめ|LINEで育った気持ちを否定しなくていい

毎日LINEしているのに会えない。

会いたいけれど、怖い。

この関係を失いたくない。

でも、このままでいいのかもわからない。

そんな人は意外と多いんじゃないでしょうか。

自分は、LINEで始まった恋愛を軽いものだとは思いません。

人は言葉でも人を好きになります。

場合によっては、会っている相手より深い話をしていることさえあるでしょう。

だから今感じている気持ちを、

「まだ会ってないんだから恋愛じゃない」

と無理に否定する必要はありません。

ただ、一つだけ自分に聞いてみてほしいと思います。

「私は、この人と本当はどうなりたいんだろう」

LINEが続けば幸せなのか。

いつか会いたいのか。

恋人になりたいのか。

そこは人によって違います。

もし本当は会いたいのなら、その気持ちまでLINEの中に閉じ込めなくていい。

「会ってみたい」

たった一言ですが、そこから関係が変わることがあります。

良い方向に進むかもしれない。

終わってしまうかもしれない。

でも恋愛って、もともとそういうところがあります。

画面の中なら傷つかずに済むかもしれません。

ただ、相手の手の温度もわかりません。

どちらを選ぶかは、その人次第です。

それでも自分なら――。

せっかく誰かを好きになったのなら、一度くらい同じ場所で笑ってみたいと思います。

運営者のメッセージ

昔は「会ったこともない人を好きになる」という話を聞くと、本当にそんなことがあるのかなと思っていました。

でも今はLINEがあります。

朝から夜まで話そうと思えば話せます。

その人の悩みを知り、仕事を知り、好きな食べ物まで知っている。

会ったことがないのに、下手な知り合いよりずっとその人を知っている。

そんな関係が生まれるのも不思議ではありません。

ただ、人間には画面には入らない部分があります。

声。

匂い。

表情。

間。

そして、隣にいたときの自分の気持ち。

そこまで知って初めて見えるものもあります。

LINEで育てた時間を無駄にする必要はありません。

その時間があったから、会えることもある。

焦らなくていい。

でも、ずっと怖がっている必要もない。

二人とも同じ気持ちなら、いつか画面を閉じて、

「はじめまして」

と言える日が来てもいいんじゃないでしょうか。

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