嫉妬【第4部】嫉妬する人と嫉妬しない人の違いは何か

「私は嫉妬深いんです」

相談を受けていると、こう話す人がいます。

一方で、

「私はあまり嫉妬しません」

という人もいます。

同じように恋愛をしているのに、なぜこれほど違いが生まれるのでしょうか。

実は、嫉妬の強さは愛情の深さだけで決まるわけではありません。

むしろ嫉妬の裏側には、その人がこれまで生きてきた人生や、自分自身への評価が大きく関係しているように思います。

今回は、嫉妬する人と嫉妬しない人の違いについて考えてみたいと思います。

嫉妬【第1部】 夫婦の嫉妬はなぜ起きる?


目次

嫉妬しやすい人は愛情深いのか

嫉妬深い人はよく、

「愛情深い人」

と言われます。

確かに好きな相手に関心がなければ嫉妬も起きません。

しかし現実を見ると、愛情の強さと嫉妬の強さは必ずしも一致していません。

とても愛しているのに嫉妬しない人もいます。

逆に、それほど深い愛情ではないのに強烈な嫉妬を抱く人もいます。

嫉妬は愛情そのものというより、

「失うことへの恐れ」

から生まれる感情なのかもしれません。


自分に自信がないと嫉妬は強くなる

たとえば恋人が異性と話している場面を見たとします。

ある人は、

「ただ話しているだけだろう」

と考えます。

別の人は、

「自分より魅力的な相手かもしれない」

と思います。

さらに、

「そのまま奪われるかもしれない」

と不安になります。

同じ出来事なのに反応が違うのです。

ここで大きな差を生むのが自己評価です。

自分に価値があると思えている人は、多少の不安があっても関係が壊れるとは考えません。

しかし自分に自信がない人は、小さな出来事でも大きな危機に感じてしまいます。

嫉妬の多くは相手の問題ではなく、自分自身の不安から生まれていることがあります。

嫉妬【第2部】 嫉妬とセックスの関係


過去の恋愛経験も影響する

人は経験から学びます。

以前に浮気された経験がある人。

突然別れを告げられた経験がある人。

信じていた相手に裏切られた経験がある人。

こうした経験を持つ人は、新しい恋愛でも警戒心を持ちやすくなります。

本来なら何も起きていないのに、

「また同じことが起きるかもしれない」

と考えてしまうのです。

これは性格の問題ではありません。

心が自分を守ろうとしている自然な反応とも言えます。


親との関係が影響することもある

少し意外に感じるかもしれません。

しかし心理学では、幼少期の安心感が大人の恋愛に影響すると考えられています。

子どもの頃、

安心して甘えられた人。

失敗しても受け入れてもらえた人。

こうした人は人を信じやすい傾向があります。

一方で、

いつ見捨てられるかわからない環境だった人。

愛情を十分に感じられなかった人。

こうした人は恋愛でも不安を抱えやすくなります。

もちろん全員がそうなるわけではありません。

しかし、人との距離感の土台は子ども時代に作られる部分もあるようです。


嫉妬しない人は本当に強い人なのか

ここで勘違いしてはいけないことがあります。

嫉妬しない人が必ずしも精神的に成熟しているとは限りません。

中には、

相手に興味がない。

関係が壊れても構わない。

そもそも期待していない。

という理由で嫉妬しない人もいます。

つまり、

嫉妬しない=良いこと

とは言い切れないのです。

夫婦関係でも、

以前は嫉妬していたのに全くしなくなった。

という場合があります。

それは安心感が増えたのかもしれません。

しかし場合によっては無関心になっただけかもしれません。

嫉妬の有無だけでは関係の良し悪しは判断できないのです。

嫉妬【第3部】嫉妬は話し合うほど悪化する?


私自身が思うこと

61年以上生きてきて感じるのは、

嫉妬を全くしない人はほとんどいないということです。

どれだけ大人でも。

どれだけ経験を積んでも。

好きな人ができれば多少の嫉妬は生まれます。

むしろ自然な感情だと思います。

問題なのは嫉妬そのものではありません。

嫉妬によって相手を縛ろうとすること。

相手を監視しようとすること。

自分自身を苦しめ続けることです。

嫉妬は消すものではなく、理解するものなのかもしれません。


まとめ

嫉妬する人と嫉妬しない人の違いは、単純な性格の差ではありません。

そこには、

  • 自己評価
  • 過去の恋愛経験
  • 安心感
  • 人との信頼関係

などが関係しています。

そして嫉妬は決して悪い感情ではありません。

大切なのは、

「なぜ私は嫉妬しているのだろう」

と自分自身に問いかけることです。

その問いの中に、自分の心を理解するヒントが隠れているのかもしれません。


次回は、

「嫉妬は愛情なのか、それとも支配欲なのか」

について考えてみたいと思います。

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