「あなたがいないとダメ」になったとき
― 依存が静かに心の距離を壊していくプロセス
依存は、ある日突然始まるものではありません。
多くの場合、とても自然な流れで、ゆっくり進行します。
■ 依存が始まる3つの典型パターン
① 支え合いが固定化する
最初は「今は大変だから」と助け合っていた関係が、
いつの間にか「支える側/支えられる側」に固定されていく。
② 感情の責任を引き受けすぎる
相手が落ち込むと、「自分のせいかもしれない」と感じる。
相手を元気にできない自分を責めてしまう。
③ 自分の欲求が後回しになる
本当は言いたいこと、断りたいことがあるのに、
「波風を立てたくない」と飲み込んでしまう。
この3つが重なると、関係は静かに歪み始めます。
■ 「優しさ」が支配に変わる瞬間
依存が深まると、次のような感情が生まれます。
- 相手が自分以外に楽しみを持つと不安になる
- 相手の選択に口を出したくなる
- 「ここまでしているのに」という思いが湧く
ここで重要なのは、
本人は支配しているつもりがないという点です。
むしろ、
「この人のためを思って」
「関係を守るために」
という正当化が入るため、自覚しにくい。
■ 心の距離が壊れると、会話が減る理由
依存関係では、対話が減ります。
なぜなら本音を話すことが、関係の崩壊につながる恐れがあるからです。
- 嫌われたくない
- 見捨てられたくない
- 面倒な空気にしたくない
こうして沈黙が増え、
「一緒にいるのに、孤独」という状態が生まれます。
この第2部の目的は、
「もしかして自分も…」と自覚することです。
