女性はなぜ「性欲が変わった」と感じるのか|第3部

このシリーズでは、 体型・年齢・女性性と性欲が、なぜ結びついて感じられるのかを、 心理学や脳の仕組みから丁寧に整理していきます。

求められなくなったとき、女性性はどこへ行くのか

―― 体型・年齢・性欲を超えた「女性である感覚」 ――

第1部では、
プロポーションの変化が性欲を左右しているわけではないこと。

第2部では、
年齢を重ねることで失われたように感じる女性性が、
実は「役割の変化」や「扱われ方」によるものかもしれないことを見てきました。

では、最後に残る問いはこれです。

女性性とは、
誰かに求められている間だけ存在するものなのか。

多くの女性が、
この問いに明確な答えを持てないまま、
「もう終わった」「戻らない」と
自分の中の何かを静かに閉じてしまいます。


目次

「女性性=求められること」になってしまう理由

心理学の視点から見ると、
女性性が「求められること」と結びついてしまうのは、
とても自然な流れです。

多くの女性は、人生の早い段階から、

  • 見られる
  • 選ばれる
  • 評価される

という体験を通して、
「私は女性として存在している」という感覚を育ててきました。

このとき女性性は、
内側の感覚というより、関係性の中で確認されるものになります。

だからこそ、

  • 求められなくなる
  • 触れ合いがなくなる
  • 視線が向かなくなる

と、
女性性そのものが消えたように感じてしまうのです。


女性性が「なくなった」のではなく、「感じられなくなった」

ここで、重要な視点があります。

多くの場合、起きているのは、

女性性が消えた
ではなく
女性性を感じる回路が、静かになっている

という状態です。

脳はとても現実的で、

  • 反応がない
  • 期待されない
  • 使われない

状態が続くと、
その感覚を前面に出さなくなります。

それは欠陥でも衰えでもなく、
環境に合わせた適応です。


性欲が変化したとき、女性性も変わったように感じる理由

性欲と女性性は、
多くの女性の中で強く結びついています。

  • 欲求がある=女性である
  • 欲求がない=もう女性ではない

この等式は、
無意識のうちに作られていきます。

けれど、心理学的に見ると、
性欲は「女性性そのもの」ではありません。

性欲は、

  • 安心
  • 関係性
  • 自己受容

といった条件がそろったときに
表に出やすくなる 一つの表現 にすぎません。

表現が変わったからといって、
存在そのものが消えたわけではないのです。


愛着の視点から見る「女性性」

愛着理論では、
人は「安心できる関係性」の中でこそ、
自分らしさを自然に表現できると考えられています。

  • 受け入れられている
  • 評価されなくても大丈夫
  • 拒絶されない

こうした安心があると、
人は自分の感覚に近づけます。

逆に、
評価・沈黙・距離が続くと、
自分の中の大切な感覚を
しまい込むようになります。

多くの女性が閉じているのは、
女性性ではなく、
「安心してそれを感じられる場所」なのかもしれません。


女性性は「証明するもの」ではない

ここまで来ると、
女性性についての見方は少し変わってきます。

  • 若いかどうか
  • 体型がどうか
  • 求められているか

これらは、
女性性の条件ではありません。

女性性は、
誰かに証明するものではなく、
感じられるかどうかの問題です。

そして「感じられない」とき、
それは失敗でも欠落でもなく、
これまでの関係や経験の中で
自然に身につけた反応です。


「私の場合はどうなのか」という問いが残ったら

ここまで読んで、

  • 理解はできた
  • 考え方も分かった
  • でも、自分の状況に当てはめると整理できない

そう感じた方もいるかもしれません。

それは、
あなたの理解が浅いからではありません。

体型・年齢・性欲・関係性は、
どれも個別の事情が絡み合います。

一般論だけでは、
どうしても整理しきれない部分が残ります。


最後に

女性性は、
ある日突然なくなるものではありません。

多くの場合、
「感じなくていい」「感じない方が楽」
そう判断した結果、
静かに奥へしまわれているだけです。

それを無理に取り戻す必要も、
変えようとする必要もありません。

まずは、
何が起きていたのかを言葉にすること
それだけで、
自分との関係は少し変わります。

もし今、
読み終えたあとに
少し言葉にできない感覚が残っているなら、
それはとても自然な反応です。

頭では理解できても、
感情や体の感覚は、
すぐには整理されないことが多いからです。

このページで触れてきた
体型・年齢・性欲・女性性の話は、
一般論としては整理できても、
**「私の場合はどうなのか」**という問いだけは、
どうしても一人では解けないまま残りやすいものです。

考えがまとまっていなくても構いません。
結論を出そうとしなくて大丈夫です。
今の状態を、そのまま言葉にしていただければ、
こちらで丁寧に受け取ります。

整理できていないままで相談する
誰にも見せない前提で、今の状況を書いてみる

答えを出すためではなく、
自分の感覚を置き去りにしないための場所として。
必要なときに、静かにご利用ください。

▶ ご相談ページはこちらから

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次