― それは自然な変化であり、異常ではありません ―
若い頃と比べて、
性欲が減ったと感じるようになった。
- 前ほど求めたい気持ちが湧かない
- 性的なことを考える頻度が減った
- パートナーとの温度差を感じる
中高年になると、
こうした変化に戸惑い、不安を抱く人は少なくありません。
「このまま性に興味がなくなってしまうのだろうか」
「夫婦関係に影響が出るのではないか」
けれど、まず知っておいてほしいことがあります。
中高年で性欲が低下するのは、とても自然な変化です。
性欲は「意志」ではなく「状態」で変化します
性欲は、
努力や気合いで保つものではありません。
心理学や医学の分野では、
性欲は次のような要素が重なって生まれると考えられています。
- ホルモンの分泌
- 体力や疲労の状態
- 心の余裕
- 安心感や関係性
中高年になると、
これらの条件が若い頃とは変わってきます。
その結果として、
性欲の感じ方が変化するのはごく自然なことです。
理由① ホルモン分泌の変化
中高年になると、
男女ともに性ホルモンの分泌量が徐々に減っていきます。
- 男性:テストステロンの低下
- 女性:エストロゲンの減少
これらは、
性欲や性的関心に直接関わるホルモンです。
ホルモンの変化によって、
- 欲求が穏やかになる
- 刺激への反応が変わる
といった変化が起こります。
理由② 体力・回復力の低下
性行為には、
思っている以上に体力を使います。
中高年になると、
- 疲れが取れにくい
- 睡眠の質が下がる
- 翌日に影響が残りやすい
こうした変化が起きやすくなります。
そのため、
無意識のうちに
「体が避ける」ようになることもあります。
これは怠けではなく、
体の自然な防御反応です。
理由③ 心のエネルギーが別のところに向かう
中高年になると、
人生の関心ごとが変化していきます。
- 仕事の責任
- 家族の問題
- 将来への不安
- 自分の健康
こうした現実的な課題が増えることで、
性的なことに向かう心の余裕が
少しずつ減っていくことがあります。
性欲の低下は、
「関心の移動」として起きる場合も多いのです。
理由④ パートナーとの関係性の変化
長く一緒にいる夫婦ほど、
- 家族としての安心感
- 生活パートナーとしての安定
が強くなります。
一方で、
- ときめき
- 緊張感
- 新鮮さ
は自然と落ち着いていきます。
これは、
関係が成熟している証でもあります。
性欲が減ったからといって、
愛情が減ったとは限りません。
「性欲が減った自分」を責めなくていい
中高年で性欲が低下すると、
- 自分はおかしいのでは
- パートナーに申し訳ない
- 夫婦として失格では
そう感じてしまう人もいます。
けれど、
性欲の変化は「異常」ではありません。
年齢とともに
性のあり方が変化しているだけです。
無理に取り戻そうとしなくても大丈夫です
性欲が減ったと感じると、
- 何とか元に戻そう
- 努力しなければ
- 応えなければ
と、無理をしてしまうことがあります。
けれど、
無理は関係を良くするどころか、
苦しさを増やしてしまうこともあります。
今の自分の状態を
そのまま受け止めることが、
最初の一歩です。
大切なのは「ある・ない」ではなく「どう向き合うか」
中高年の性は、
- 若い頃と同じ形である必要はありません
- 頻度や欲求の強さが基準でもありません
大切なのは、
- 自分はどう感じているのか
- 何が負担になっているのか
- どんな距離感が心地よいのか
を整理することです。
ひとりで整理しきれないと感じたときは
性欲の変化は、
体と心、そして夫婦関係が
複雑に絡み合っています。
もし、
- 不安が頭から離れない
- パートナーとの温度差がつらい
- このままでいいのか迷っている
そう感じたときは、
第三者と一緒に整理することで、
気持ちが楽になることもあります。
※無理に行動する必要はありません。
今の自分に合う形を、
静かに考えるための選択肢です。
まとめ
- 中高年で性欲が減るのは自然な変化
- ホルモン・体力・心の向きが影響している
- 愛情の減少とは限らない
- 無理に戻す必要はない
性のあり方は、
年齢とともに変わっていきます。
変化している自分を、
責める必要はありません。
