夫婦別室のすすめ

「夫婦別室」は離婚の予兆? 60代夫婦が「あえて別々に寝る」を選んだ幸せな理由

「夫婦なら、同じ部屋で、同じベッドで寝るべきだ」

いつの間にか刷り込まれていたその常識が、私たち夫婦を苦しめていた時期がありました。

夫のいびきがうるさくて眠れない妻。(ごめんなさい) 妻の寝返りや、エアコンの温度設定に気を使う(ママためなら問題なし)。

朝起きると、お互いに疲れが取れていない。 寝不足でイライラして、つまらないことで喧嘩になってしまう。

そんな私たちが、思い切って「寝室を分ける」という決断をしてから数年。 結論から申し上げますと、別々に寝るようになってからの方が、夫婦仲は劇的に良くなりました。

今日は、多くのご夫婦が抱える「寝室問題」について、私の実体験をお話しします。

目次

きっかけは「愛の冷え」ではなく「エアコンの温度」

私たちが寝室を分けたきっかけ。それは深刻な不仲ではなく、実に些細な**「生活リズムと体感温度のズレ」**でした。

私は暑がりで、夏はエアコンを効かせて布団をかぶりたい。 妻は寒がりで、エアコンの風が苦手。 私は夜型で本を読みたいけれど、妻は早寝で真っ暗にしたい。

「一緒に寝る」ことを守るために、どちらかが我慢を強いられる。 それは、愛ごどきで解決できる問題ではありませんでした。

ある夏の夜、「今日だけ別の部屋で寝てみようか」と試してみたのです。 その翌朝の目覚めの良さといったら! 私も妻も、久しぶりに泥のように眠り、驚くほどスッキリした顔で「おはよう」と言い合えたのです。

睡眠不足は、人を「不機嫌」にする

60年生きてきて痛感するのは、「睡眠の質」は「性格の良さ」に直結するということです。

どんなに優しい人でも、寝不足が続けば不機嫌になります。 相手のちょっとした一言が許せなくなり、トゲのある言葉を返してしまう。 当時の私たちの喧嘩の原因は、性格の不一致ではなく、単なる「寝不足」だったのです。

別室にしてからは、お互いにぐっすり眠れています。 心に余裕があるから、朝のコーヒーを飲みながら、妻の話を笑顔で聞ける。 妻もまた、私のいびきから解放され、穏やかな表情を見せてくれるようになりました。

「一緒に寝てイライラする」より、「別々に寝て優しくなれる」。 どちらが夫婦として幸せかは、考えるまでもありませんでした。

別室だからこそ、相手が「恋人」に戻る

「別室にすると、セックスレスになるのでは?」 「会話がなくなるのでは?」

そんな不安もあるかもしれません。 しかし、私たちの場合、むしろ逆でした。

いつも隣にいるのが当たり前ではなくなった分、相手の部屋に行く時は、少しだけ「訪問する」ような新鮮な感覚があります。 ノックをして、「入っていい?」と聞く。 休日のお昼寝だけは、どちらかの部屋で一緒に過ごす。

それはまるで、若い頃に相手のアパートへ遊びに行っていた時のような、**「恋人同士の距離感」**を思い出させてくれました。 距離が空いたからこそ、近づく時の喜びが生まれたのです。

「戦略的別室」のススメ

もし今、パートナーとの睡眠のズレに悩んでいるなら。 それを「愛がないからだ」と悲観する必要はありません。

これは、二人がこれからも長く、仲良く暮らしていくための**「戦略的な選択」**です。

「嫌いだから離れる」のではありません。 「大切にしたいから、夜だけは離れてエネルギーをチャージする」のです。

今夜は思い切って、別々の部屋で眠ってみませんか? きっと明日の朝、いつもより少しだけ優しい声で、「おはよう」と言えるはずですから。

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